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ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし [読書]

地形の話で一冊。どちらかというとポタリングの人には良いかもしれない本ですが、読んだ感想です。

タイトルはランドスケープではなく、ランドスケールなのですが、地図は自分のいる場所を確かめるためのものというごく当たり前のテーマからスタートして、地図や実際の身の回りの空間をどのように認識するかについて書かれた、街歩きのフィールドワークでの楽しみ方のガイドブックです。

石川初 | ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし (現代建築家コンセプト・シリーズ)

石川初 | ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし (現代建築家コンセプト・シリーズ)

  • 作者: 石川 初
  • 出版社/メーカー: LIXIL出版
  • 発売日: 2012/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


内容は、地形、地図、時間、境界、庭というスケールごとに分かれていて、数値地図を図示するソフト「カシミール3D」やGPSロガーを使った楽しみ方や、土地利用の境界の考え方から広がる内と外の概念や庭の考え方など、著者の考えや提案が書かれています。

著者は造園や建築の専門家で、東京スリバチ学会の副代表をされていて、動物は専門ではないとのことですが、ネコにGPSや小型カメラを付けて行動を調べ、人とは空間の利用が全く異なるといった気づきは、共感できるところがあると思います。

また、空間をどうとらえるか、といった点では、人口の地形をどこを地図上で地形(標高データとして)とするかという話は、なるほどと思いましたし、用水路は結果的に等高線を実際の大地に描いているという見方も面白いと思いました。

何を、もしくは誰を主体として空間を見るかによって、様々な見方ができると思います。それを考えながら読み進めていくと、建築関係でない地図マニアの方にも楽しめるのではないでしょうか。

2012年11月10日は、神田神保町の南洋堂書店でランドスケールカフェが開催されるそうです。微地形模型のプロジェクションもあるとか
http://www.nanyodo.co.jp/nplus2/landscale_cafe.html

関連書籍など

改訂新版 カシミール3D入門編

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  • 作者: 杉本 智彦
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2010/08/18
  • メディア: 単行本



GPSロガー i-gotU GT-120

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  • 出版社/メーカー: HMS
  • メディア: 付属品



GARMIN(ガーミン) ハンディ GPS eTrex10J 【日本正規品】 97006

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  • 出版社/メーカー: GARMIN(ガーミン)
  • メディア: スポーツ用品


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