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大野麥風展 [日記]

昨日、東京駅丸の内北口にあるステーションギャラリーでやっている大野麥風展に行ってきました。
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この展示では、江戸時代から最近にかけての、日本の本草学から博物学としての生物画の歴史を背景に、大野麥風が描いた「大日本魚類画集」の作品を中心に多数展示されています。その作品は博物画を越えた生態画というか、今にも魚が泳ぎ出しそうな絵で、これが版画かと思う程、細かく魚を描いています。というのも魚の絵は水族館で観察したり潜水艇に乗って観察して描かれたそうで、魚を横にして書いたという単なる図鑑の絵ではないというのが分かります。現代では写真で撮影できてしまうかもしれませんが、このような構図は参考になると思います。

生物画の歴史としては、栗本丹洲や高木春山、奈良坂源一郎、平瀬與一郎の作品が展示されていて、これも過去に記載された生物画として、とても興味深いですし、杉浦千里の博物画は精密な描写でインパクトがあります。

大野麥風は西洋画から初めて、日本画を書くようになったそうで、風景画や鳥も描いていて、その作品も展示されています。面白いのは風景画に描かれた鳥が妙に存在感がある気がします。会期があとわずかですが、興味のある方はぜひ。

ちなみにミュージアムショップには、図録(2000円)の他にもさかなクンの本も置いてありました(^^;

大野麥風展「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/now.html

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