写真集「蒼鷺」(内海 千樫著) [読書(鳥関係)]
日本ではおそらく30年ぶりに出版されたアオサギの写真集の紹介です。
以前、新宿でも大型のパネルを多数展示するアオサギの写真展(こちら)を開催していた内海千樫さんが、札幌の共同文化社からアオサギの写真集を出版されたというので購入しました。
これまで、アオサギの詳細な生態を撮影した写真集は、秋田魁新報社から出版された照井克郎氏の「アオサギ」という写真集しかありませんでした。これは秋田県湯沢市のコロニー(集団繁殖地)で撮影されたものでした。今回出版された内海さんは、この写真集もご覧になっていたと伺っています。
内海さんの写真は、道北の名寄のコロニーで撮影されたそうです。北海道で鷺といえばこのアオサギのことを指すことが多く、道内には多くのアオサギ単独のコロニーがあります。この写真集には、これまでの照井さんの写真集にはない、巣立ちビナの集合風景や、アオサギが自分の死んだヒナを食べる様子、道北ならではのクマタカがコロニーを襲うところなども克明に記録しています。詳細な観察を元に写真が構成されていて、初めて知る人にもよくわかるように記述されています。
内海さんは足場を組んで撮影用の櫓を建て、そこからアオサギの繁殖に影響がないように撮影していたということですので、人並みでない情熱を感じますね。
アオサギの繁殖地の生態は、地域共通でよく見られる生態も多いですが、その地域に限定して見られる生態もあります。そのような視点で見ると、アオサギの生態の一部を覗き見る感じになって類似点や相違点も着目できそうです。
最近増えてきたアオサギ好きなみなさんはもちろん、バードウォッチャーの皆さんにも広く一読をおすすめします。北海道以外の書店ではあまり置かれていないので、お取り寄せください。
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以前、新宿でも大型のパネルを多数展示するアオサギの写真展(こちら)を開催していた内海千樫さんが、札幌の共同文化社からアオサギの写真集を出版されたというので購入しました。
これまで、アオサギの詳細な生態を撮影した写真集は、秋田魁新報社から出版された照井克郎氏の「アオサギ」という写真集しかありませんでした。これは秋田県湯沢市のコロニー(集団繁殖地)で撮影されたものでした。今回出版された内海さんは、この写真集もご覧になっていたと伺っています。
内海さんの写真は、道北の名寄のコロニーで撮影されたそうです。北海道で鷺といえばこのアオサギのことを指すことが多く、道内には多くのアオサギ単独のコロニーがあります。この写真集には、これまでの照井さんの写真集にはない、巣立ちビナの集合風景や、アオサギが自分の死んだヒナを食べる様子、道北ならではのクマタカがコロニーを襲うところなども克明に記録しています。詳細な観察を元に写真が構成されていて、初めて知る人にもよくわかるように記述されています。
内海さんは足場を組んで撮影用の櫓を建て、そこからアオサギの繁殖に影響がないように撮影していたということですので、人並みでない情熱を感じますね。
アオサギの繁殖地の生態は、地域共通でよく見られる生態も多いですが、その地域に限定して見られる生態もあります。そのような視点で見ると、アオサギの生態の一部を覗き見る感じになって類似点や相違点も着目できそうです。
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