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鉄道写真家・真島満秀氏の訃報に際して [日記]

鳥とは関係ない話ですみません。鉄道カメラマン、真島満秀氏が亡くなったとの報せ(Rail Magazineのblog)を聞いて、書き記しておきたいと思います。

氏は、JRの時刻表の表紙も撮影されていた、鉄道写真家でした。私が氏のことを知ったのは、父にカメラを持たされた子どものころ、真島満秀氏の「鉄道写真教室 (小学館入門百科シリーズ (47))」という本でした。これは子ども向けの写真入門で、鉄道写真撮影のための基本やマナー、テクニックなどを網羅した本でした。すべてのページを覚えてしまう位、何度も読み返した本。でも手に入れた頃の私にとっては、すべてを理解するにはまだ難しい本でした。(↓こちら)
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この本に掲載されている作品には、鉄道車両を撮影するだけでなく、風景の中を走る鉄道を写真にするダイナミックな作品や、鉄道に人物を入れたものや、光を主体にした印象的な作品が掲載されていました。私は、いつかはこんな写真を撮ってみたいなと思っていました。また本文には「鉄道を撮るだけではカメラマンではない」とのメッセージもありました。
(私は、今は野鳥研究者の(いつまでも?)卵ですが、かつては鉄道写真に入れこんでいたんです)

自分の話が多くなってしまって何ですが、おかげで私も、駅撮りなどで車両が主体の写真よりも、氏が撮影した作品を意識して(?)撮るようになりました。むしろ、そのような写真が普通だと思っていたのかもしれません。
そこで、駅からだいぶ歩き(自動車の運転免許は今も昔もありません)山の上に登ったりもしました。地図を見ただけで撮影地に行くこともあり、行ってみて列車が小さすぎてがっかりすることもありました。

しかし、氏の作品は、列車が小さくても風景に没することなく作品の中にあり、また、その場所に行ってみたいと思わせるものでした。私は現像が上がってきた写真を見て、どうしてもそのように撮れず、首をひねっていましたが...

たまたま機会があって、私は10年前、信越線横川〜篠ノ井間の在来線廃止(軽井沢〜篠ノ井間は現在しなの鉄道)に際して出版された、「写真記録 ありがとう、信越線―思い出が心に生きる永遠のふるさと鉄道」という本に3枚写真を掲載してもらえました。、1枚は熊の平信号所を通過する特急あさまを、1枚はかつての軽井沢駅の夜間撮影、そしてもう1枚は、横川駅でEF63形機関車の連結器を切り替える作業員を撮ったものです。今思えば、後の2枚は氏の作品を意識していたのかもしれません。

私の写真のテクニック、特に、早く動くものを一発で撮る度胸を磨いたのは鉄道でした。前述の真島先生の本に出会わなければ、私は違う感じの写真を撮っていたと思います。

享年63歳とは、まだお若いのに残念です。ご冥福をお祈りいたします。

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ちなみに私は、未だにこんな写真を撮っています(2009年2月22日に工事が続く横浜で)。ダイナミックな風景を走る鉄道までは、まだまだかも。へっぽこなので職業にならず、趣味です。
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remote-buy-jp3._V45734430_.gif真島満秀氏の書籍を見る

写真記録 ありがとう、信越線―思い出が心に生きる永遠のふるさと鉄道

写真記録 ありがとう、信越線―思い出が心に生きる永遠のふるさと鉄道

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 郷土出版社
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 大型本



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