日本鳥学会大会(習志野) [鳥見日記]
日本鳥学会の大会が千葉県船橋市の東邦大学習志野キャンパスで9月18日〜20日に開催されまして、行ってきました。実は私の母校でして、写真は油断して少なめです(笑)
キャンパス内のこのあたりは、私がいたころとあまり変わっていません。正門から一番奥の建物2棟と生協食堂が増えました。
左奥が新しい5号館。建物の上にあんな数字があったかなぁ?
5号館はこんな入口。前で風力発電機が回っていたり太陽電池が稼働したりしています。
主に午前は口頭発表、午後にポスター発表が行われるスケジュールでした。
口頭発表では、スズメの少子化について調べた発表があり、内容はその日のうちに新聞のニュースのページに載っていましたね。
親がヒナをどれくらい連れているかを全国的に調べたというもので、繁殖成功率という点である程度指標になるかと思います。
あと、個人的には標識やロガーを鳥につけて調べた研究はやはり刺激的でした(笑)
続いて、ポスター発表はこちらの教室で..
中はこんな感じで賑やかに。
ポスター発表の中では、ヤブサメの巣のビデオ撮影は面白かったです。つがい以外の個体が育雛中に巣の前にいるんだけど、本来の親は知らん顔でヒナに給餌するとか。本来の親が子どものフンを捨てようとして、つがい以外の個体に取られちゃうとか、何なんだろうと思いました(笑)
ちなみに私の発表はこちら。
内容は、アオサギが毎年コロニーの中で毎年営巣する場所は同じかどうか、それには性差があるのかどうかについて、標識をつけたアオサギの観察から検討したものを発表しました。少なくとも2年間同じ場所を使う個体と、毎年変える個体がみられ、それ自体や営巣場所の移動距離に性差は見つけられませんでした。繁殖成績や営巣するときに良い場所で繁殖するかどうかで、変える変えないが決まると思いますが、今のところ良くわかりません...
要旨はこちらで公開されています。
http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/gakkai/osj2010/index.html
それから、3日目にシンポジウムがありました。海鳥集団繁殖地の復元というテーマで、全米オーデユポン協会のスティーブ・クレス氏によるデコイと音声再生の利用による繁殖地復元の話をはじめ、今回の大会会長の長谷川博氏のアホウドリ繁殖地の再生の他、コアジサシ、エトピリカなどの繁殖地復元・再生に関する講演がありました。(下はポスター)
デコイで呼ぶのに誘引されやすい種とそうでない種があるらしく、アジサシやニシツノメドリは上手くいっているみたいでしたが、北海道のエトピリカは、なかなか難しいとのことでした。アジサシの仲間はデコイに求愛給餌しているものや、粗雑なデコイ(失礼)にも誘引されるのもいるそうです。
今年も内容の濃い3日間で、いろいろと勉強できたり考えたりできました。
来年の会場は大阪市立大学です。
キャンパス内のこのあたりは、私がいたころとあまり変わっていません。正門から一番奥の建物2棟と生協食堂が増えました。
左奥が新しい5号館。建物の上にあんな数字があったかなぁ?
5号館はこんな入口。前で風力発電機が回っていたり太陽電池が稼働したりしています。
主に午前は口頭発表、午後にポスター発表が行われるスケジュールでした。
口頭発表では、スズメの少子化について調べた発表があり、内容はその日のうちに新聞のニュースのページに載っていましたね。
スズメ:都市部で「少子化」 個体減少の一因か - 毎日jp(毎日新聞)
スズメ:都市部で「少子化」 個体減少の一因か
2010年9月18日 15時0分 更新:9月18日 17時44分
都市部を中心に一つがいのスズメの育てるヒナの数が減っている可能性があることが、三上修・岩手医科大助教(生態学)やNPO法人「バードリサーチ」の全国調査で分かった。近年、スズメが減少していると言われているが、研究チームは「少子化が一因かもしれない」と指摘する。千葉県船橋市の東邦大で18日始まった日本鳥学会で発表した。(以下略)
親がヒナをどれくらい連れているかを全国的に調べたというもので、繁殖成功率という点である程度指標になるかと思います。
あと、個人的には標識やロガーを鳥につけて調べた研究はやはり刺激的でした(笑)
続いて、ポスター発表はこちらの教室で..
中はこんな感じで賑やかに。
ポスター発表の中では、ヤブサメの巣のビデオ撮影は面白かったです。つがい以外の個体が育雛中に巣の前にいるんだけど、本来の親は知らん顔でヒナに給餌するとか。本来の親が子どものフンを捨てようとして、つがい以外の個体に取られちゃうとか、何なんだろうと思いました(笑)
ちなみに私の発表はこちら。
内容は、アオサギが毎年コロニーの中で毎年営巣する場所は同じかどうか、それには性差があるのかどうかについて、標識をつけたアオサギの観察から検討したものを発表しました。少なくとも2年間同じ場所を使う個体と、毎年変える個体がみられ、それ自体や営巣場所の移動距離に性差は見つけられませんでした。繁殖成績や営巣するときに良い場所で繁殖するかどうかで、変える変えないが決まると思いますが、今のところ良くわかりません...
要旨はこちらで公開されています。
http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/gakkai/osj2010/index.html
それから、3日目にシンポジウムがありました。海鳥集団繁殖地の復元というテーマで、全米オーデユポン協会のスティーブ・クレス氏によるデコイと音声再生の利用による繁殖地復元の話をはじめ、今回の大会会長の長谷川博氏のアホウドリ繁殖地の再生の他、コアジサシ、エトピリカなどの繁殖地復元・再生に関する講演がありました。(下はポスター)
デコイで呼ぶのに誘引されやすい種とそうでない種があるらしく、アジサシやニシツノメドリは上手くいっているみたいでしたが、北海道のエトピリカは、なかなか難しいとのことでした。アジサシの仲間はデコイに求愛給餌しているものや、粗雑なデコイ(失礼)にも誘引されるのもいるそうです。
今年も内容の濃い3日間で、いろいろと勉強できたり考えたりできました。
来年の会場は大阪市立大学です。
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