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野鳥の生態を豊富な絵と写真で楽しめます ー「身近な野鳥観察ガイド」 [読書(鳥関係)]

タイトルは普通な感じですが、ひとたび本を開けば鳥の姿形や行動、生活に至るまで、たくさんの絵と写真で分かりやすく紹介された1冊です。

身近な野鳥観察ガイド

身近な野鳥観察ガイド

  • 作者: 戸塚学
  • 出版社/メーカー: 文一総合出版
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: 単行本


内容は、身近な野鳥図鑑が後半の1/3程度で、それまでの間はバードウォッチャーが観察する時によく注目する、鳥の色や形、パーツといった形態と、狩りや繁殖・フンに至るまで色々な生態を詳しく解説しています。また、最後には鳥の身の回りで起こっている事件簿も掲載されています。

これは面白い本だなと思ったのは、これだけの写真がよく集まったなぁということです(戸塚さんは写真家なので当然たくさんあるんだと思いますが)。私もフィールドで観察している時にはよく見かける行動もありますが、なかなか写真に撮れずに説明にも苦慮することがあります。掲載されている写真は長年撮り貯めてこられたものだと思いますが、解説に適した、生き生きとしている写真ですし、鳥の色々な行動はなかなか撮れないのですごいと思いました。

その他には、箕輪さんのイラストも含めて、鳥の後ろ姿や嘴の形、原寸大写真、糞、古巣、ペリット、ホバリングや潜水カモの行動、鳥の名前のついたもののリストや図解も豊富に載っていて、見ているだけで楽しく、またフィールドで絶対見てみたいと思うものもたくさんあります。身近な野鳥図鑑も解説が楽しめると思いますが、全体を通して読むと、見た鳥や撮影した鳥の種類を単に増やしたいという趣向とはまた違った楽しみ方ができると思います。

もちろん鳥見をする人ならよく知っている、鳥の部位の名前や、双眼鏡望遠鏡の使い方も載っていますのでバードウォッチング初心者にもおすすめします。

個人的に面白い写真だと思ったのは、アオサギの水浴びシーンです。バシャバシャっとしてないので水浴びしているかというと微妙ですが、水に浸かって眼を閉じて、あたかもお風呂に浸かってるかのように「アーー」っと言わんばかりに口を開けています(笑)

書店で見かけたときはぜひ中を開いてみて下さいね。

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