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読むのが先か探索するのが先か:凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩2 [読書]

東京近郊のスリバチ地形を紹介する本、第二弾の紹介です。

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩2

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩2

  • 作者: 皆川 典久
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



スリバチ地形とは台地などに刻まれた谷の谷頭や窪地のことで、谷底との標高差は数10m前後の場所もあって、いわゆる微地形というレベルです。そこには湧き水や暗渠や神社もあったり、街歩きの楽しみのひとつになっています。

第二弾は、東京都内のスリバチで前著「凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩
に掲載できなかった地域の他、鶴見、横浜、新潟、仙台と近県や遠征編も掲載されています。よりマニアックに攻めてきた内容で、地形の変化がわかりにくい池袋や浅草周辺、戸越・大井なども入っています。また鶴見がスリバチの本場と紹介されていて、多摩丘陵民にとっては嬉しいです(笑)。コラムのページも前著にひきつづき、GPS地上絵や建築と地形、基盤地図情報に載っている地面とはどこか?など、地形歩き趣味の人には必読です。

さて、読むのが先か探索するのが先かと冒頭に書きましたが、スリバチの楽しみ方の話です。この本を読んで楽しむ方法はこの2つ。読んだだけでその街の地名や地形、またその位置が頭の中で浮かんでくる人は、その地域のことを歩き回ったり自転車でウロウロしていてよく知ってる人かと思います。逆に行ったことのない街では思ったように内容が入ってこないという人もいると思います。

そこで、まず本を閉じて、その街に行って凸凹に着目して歩いてみましょう。そして休憩のときや家に帰ってきてから、その街のページを見ると、ウソみたいによく理解できます。先日、用事のついでに池袋から椎名町、南長崎あたりをウロウロしたり、新宿までのバス路線に乗ったりして地形を観察してきましたが、読んだ時にはチンプンカンプンだったのが、行ってきてまた読んだら、おーそうだったのかというところが多かったです。どうやら、これがまさに「書を捨て谷へ出よう」の流儀のようです。

初めて行く街や、地形が良くわからない街では、iPhoneをお持ちの方は、東京時層地図などの5mメッシュ標高段彩図を照らし合わせながら歩くと、本書の地図を見なくてもだいたい分かるかもしれません。カシミール3Dで数値地図をプリントできる人はこちらでもどうぞ。

東京時層地図の購入はこちらから(iOS)


横濱時層地図の購入はこちらから(iOS)


とにかく2冊合わせると結構、情報盛りだくさんで、地形マニアとしてはいろいろな街に行ってみたくなりますよね。なんでもない街でも実に面白いと感じられますよ!

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スマホ+カシミール3D GPSログ自由自在 (実用百科)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/01/21
  • メディア: ムック


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