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とりぱん1・とりぱん2 [読書(鳥関係)]

なんだ漫画かー、といっても、ただの漫画ではありません。

とりぱん 1 (1)

とりぱん 1 (1)

  • 作者: とりの なん子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/03/23
  • メディア: コミック


とりぱん2

とりぱん2

  • 作者: とりの なん子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: コミック

タイトルのとりぱん、とは鳥にやるパンのことだそうです。
講談社のモーニングに連載されていたもののなかから、コミック本化されたものです。
作者の実家に置いてある、鳥の餌台や、家の周辺をとりまく、鳥や生きものの様子を、面白く描写しています。野鳥観察している人なら、読んで思わずクスッと笑ってしまうような、鳥見の人にとって日常的で、ありがちな風景を描いています。作者もやたらと世話好きで、観察している視点も的を得ていたり、本人がちょっと挙動不審(?)なところが、余計共感を得るのかもしれません(謎)。

私は普段は、あまり漫画を読まないのですが、これに関しては、どーしても読んでしまう。読めば読むほどツボにハマるという感じで、久々に面白いと思いました。

来年には第3巻が出るそうですよ(?)


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鳥たちの旅/樋口広芳(著) [読書(鳥関係)]

鳥たちの旅―渡り鳥の衛星追跡

鳥たちの旅―渡り鳥の衛星追跡

  • 作者: 樋口 広芳
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本


渡りをする鳥は多いのに、その鳥の渡りの経路を調べるのは手間暇がかかり、実に難しいことです。この本では、人工衛星を利用して、鳥の渡りを調べた成果について紹介しています。

人工衛星と、鳥の位置情報を交信するには、ある程度の大きさの発信器を取り付けなければならず、そのため、中型以上の鳥でしか調べることができません。しかし、ツルやコウノトリ、猛禽類など、中型以上の種は保護が必要な鳥が多く、これらの鳥が調べられています。この本では、調査対象となった渡り鳥がどのような経路で渡っていたかを紹介していて、渡り鳥は実に壮大な旅をしているのだということが分かります。中でも、ハチクマというタカは、朝鮮半島を経由するので、単純に南下、北上するわけではないことが分かります。その他にも、いろいろな種類の鳥の渡りについて書かれており、しかも読みやすく書かれています。

 鳥の渡り経路は、親から受け継がれたものや、自分で見つけたものなど、それぞれの鳥の頭の中の記憶に(多分)あり、我々が簡単に見知りできるものではありません。しかし、それを知ることによって、渡り鳥の減少の問題や、どのような場所を中継地や越冬地等として保全しなければならないのかが分かります。この本では発信器のデータをとりあげていますが、どうしても個体数が少なくなる傾向があります。これまで行われてきた、定点観察のネットワーク(タカは結構、このネットワークがあるの)や、分子学的な分析といった様々なアプローチによる裏付けで、渡りの謎が詳しく解明できることを期待したいと思います。

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生物・その素晴らしい動き/東昭(著) [読書(鳥関係)]

生物・その素晴しい動き

生物・その素晴しい動き

  • 作者: 東 昭
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 1986/10
  • メディア: 単行本


生きものの飛行に詳しい東昭氏が書かれた、動物や植物の動きについて物理的な解説をした一冊。少々古い本ですが、古本屋で著者名を見て、購入してみました。

 この本では、動物(や一部の植物)が空気や水の中(つまり流体中)でどうやって移動するのか、そのメカニズムについて、物理学的な視点で詳しく解説しています。生物を専門に勉強する人の中には、物理は得意ではない人も多いようです(私もその一人)が、最初の学術的な用語(抗力、揚力、付加質量、レイノルズ数などなど)さえ理解できれば、その後の説明は分かると思います。

 その解説は本文を読んでいただくことにして、なるほどな、と思った項目について。まず、マツタケの胞子の飛散について、マツタケの傘の形が、上に向って凸型になっているため、横から風が吹くと巻き上げられて飛ばされる、ということ。それから、ウナギやウミヘビの尻尾が上下方向に平べったいのは、泳ぐのに効率が良いということ。ホタテが泳ぐ時、貝の蝶番の方から水を吹き出して泳ぐ、というのは意外性があっておもしろい話しでした。また、なんといっても、鳥や虫の飛翔には多くのページが割かれていて、翼の面積と長さの関係が、飛行時の小回りやスピード、上昇気流の捕まえ方などの得意な飛び方に違いが出るというのは、なるほどな、と思いました。
 また、鳥が翼を下に下ろす時には揚力や推進力が出るけども、その翼を上に持ち上げるときはどうしているか、という話があり、それは、翼を立てに持ち上げ、空気抵抗をおさえていたというものでした。私は以前、カラスが飛ぶのを見ていて、翼は斜め上から斜め後ろにうち下ろす感じ(進行方向が右にして横から見ると時計回り)に回っているように見えていましたが、やはりそうだったんだと思いました。
 それから、今までよくわからなかった地面効果の原理も分かり、水面を飛ぶ鳥は、上空を飛ぶより楽なとび方をしていることが分かりました。

おかげで、この本を読んで数日間は、鳥を見ると、翼に矢印がついたりグラフの線がついているように見えて仕方がなかったという...(笑)

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